知れば違って見える日本文化

HANA韓国語教室で「多読」の教材として使っている本。

〈알면 다르게 보이는 일본 문화〉の紹介です。

本の帯には 

-45人のオタクが眺めた日本の物語ー

「日本オタク」を自任する韓国人35人、日本人10人が執筆したエッセイ集です。

「デパ地下と日本の匠文化」

「ランドセルを通して見る日本文化」

「とりあえずビール・シメのラーメンの呑み文化」

「日本の読書熱ー神田神保町」

「世界的ブランド・ノリタケを知っていますか?」

「野球で伝える平和メッセージ・広島カープ」

「きものと花火そしてテーマパーク」

などなど

目次を見るだけでも興味深々!!

2021年5月の初版1500部は3か月で完売。

今ではシリーズ4巻まで出版されるベストセラーに。

政治的なテーマを離れ、普通の人たちの暮らしや考え方を紹介している点が、

「偏見なく日本を学びたい」読者層に、

「客観的に日本の姿を知ろうとしている」と好評なのだそう。

「韓国オタク」を自任している木曜クラスの生徒さん達

教室で一つのテーマを読み終える度、

「日本の事なのに知らなかった~」と感心したり、

「ペーネーセー…あ~『ベネッセ』ね~!」

「クーサーマーヤー…あ、漢字ある!『草間彌生』!」と

ハングル表記の固有名詞の理解に苦労したり、

どのクラスも読みながら大盛り上がりします。

東京新聞・中日新聞に本と共に紹介された
李暻洙(イギョンス)教授と姜相圭(カンサンギュ)教授

この本の出版は韓国国立放送通信大学・日本学科の

李暻洙教授(日本言語文化専攻)と、

姜相圭教授(東アジア政治外交思想専攻)が、

政治的な問題で日韓関係がギクシャクし始めた2018年ごろから始めた勉強会がきっかけ。

「何か手を打たないと取り返しがつかなくなる。日韓の懸け橋をつくりたい」と数人の学者仲間でスタートした勉強会は

今では大学院生や社会人も加わり350人まで増えたそう!!

エッセイは両教授はもちろん、日韓を行き来するビジネスマン、翻訳家、弁護士などが各自の目線で書いています。

実は私も韓国放送通信大学・日本学科の卒業生なんです(^-^)

軽い気持ちではじめた勉強でしたが、3年生からの専攻科目で出会った姜相圭教授の講義に衝撃を受け、今もなお「心の師」と仰いでいます。

「試験勉強はつらいでしょ?試験の結果に一喜一憂しないで、日ごろ皆さんの周りにいる人たちが、あなたにつける点数を気にするように」と生徒たちへのメッセージを今も忘れることが出来ません。

「日韓の近代史を振り返るとき私たちは胸がえぐれらる思いがします。でも広島に原爆が投下されたことを『いい気味だ』と思っていいのでしょうか。当時の日本の普通の人々がどんな状況に置かれ、どんなことに悩んだのか追体験しましょう。私が皆さんを時間旅行に案内します」

コメントかっこよすぎ~!!

教授の講義はノートパソコンにかじりついて聞きました。

姜相圭教授が執筆された教科書「近現代日韓関係と国際社会」

1965年、在日韓国人3世として生まれた私は、日本の高度成長期に何不自由なく育つかたわら「北か南か」「日本か韓国か」といつも厳しい問いかけを突き付けられて生きて来たように思えます。

子育て真っ最中の頃はじめた日本学科での勉強は

~その頃の悩み~

「人に与えられた価値観で子供を教えたくない」にきちんと答えをくれました。

今ではデーンと地に足を付けて、穏やかな毎日を楽しんでるのですが、

日本学科で学んだおかげだなぁと感謝しています。

このブログを書くために日本学科のホームページを覗いたら

懐かしい教授陣の顔写真が!!

心の中で感謝の「큰절」をささげました(>_<)

イギソンさん(左)サングラスと帽子姿の姜相圭教授(右)

そしてなんと!!その尊敬してやまない姜相圭教授が先月、

HANA韓国語教室に来られたんです!!

李暻洙教授と姜相圭教授が引率&ガイドする日本旅行

~下関・北九州・萩・広島~

日本学科の生徒さんとそのご家族総勢80名の旅行!!

旅行の最後の行程が小倉城だったんです。

リバーウォークを横切っておいでになりました~。

今年日本学科を卒業されたキムギョンナンさん(右)
「父兄」として旅行に参加されたご主人のイギソンさん(左)

一緒に来られたキムギョンナンさんご夫妻。

素敵な方たちでした。

ご主人は韓方医院を営まれているそう。

短い時間でしたが、

帰る時ギュッと優しくハグをしてくれたキョンナンさん。

またお会いしましょうね~💕

お天気にも恵まれて楽しそう!

皆さんの笑顔も印象的です。

3:30位から見慣れた景色が登場しますよ~。

映像の後半のテロップ

「아름다운 동행」(美しい同行)に

じ~んと来ます。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

👇「多読」とは👇

「多読」とは読んで字のごとく、本をただひたすらたくさん読むこと。これに対して、文章の内容を一つ一つ丁寧に解釈して読むことを「精読」といいます。多読の目的は、大量の外国語に触れることにより、外国語のインプット量を増やすことにあります。

「多読」のポイント

1.知らない単語が出てきても辞書で調べない。
何度も同じ単語が出てくるうちに、今までぼんやりとしか把握できなかった言葉が、「そうか、こういう意味か!」と、理解できる瞬間がやって来ます。

2.面白くなかったらやめる。

興味のある内容は多少レベルが難しくても、先を知りたい気持ちが勝って、楽しく読み進めることができます。
「楽しい」「内容が面白い」と思う気持ちが多読を続ける大事なモチベーションになります。
大切なのは、量をこなすこと、続けることです。

韓国に行ったらまずは本屋さんへ!!

HANA韓国語教室では、無料体験コースをご用意してお待ちしております。
無料体験お申込